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help リーダーに追加 RSS 今年は面白いゾ! 第64回ベネチア国際映画祭 コンペティション部門 ラインナップ詳細!

<<   作成日時 : 2007/07/29 10:20   >>

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 今年のベネチア国際映画祭 コンペティション部門は、とても見どころの多いラインナップとなりました。どれが金獅子賞を受賞するかという興味もありますが、内容的に面白そうな作品がたくさんあります。

 ◆コンペティション部門 全22作品

 ・ジョー・ライト “Atonement”『贖罪』(英・米 123分)
 出演:キーラ・ナイトレイ、ジェイムズ・マカヴォイ、ヴァネッサ・レッドグレーブ、ロモーラ・ガライ、ブレンダ・ブレッシン
 物語:1935年の夏。13歳のブライオニー・タリスは、兄や姉に見せるための芝居の脚本を書いていた。しかし、あることを目撃し、過った告発をしてしまったことから、彼女はすべてを台無しにしてしまう。彼女のその後の人生はそのことに対する「贖罪」の人生となるのだった。
 *原作は、イアン・マキューアンの『贖罪』(新潮社。脚本はクリストファー・ハンプトン(『太陽と月に背いて』『キャリントン』)。
 ジョー・ライトは、TV出身の監督で、映画は『プライドと偏見』に続いて2作目。3大映画祭出品は初めて。撮影は、『バタフライ・キス』『ウィンター・ゲスト』『素肌の涙』『めぐりあう時間たち』『シャーロットのおくりもの』『ワールド・トレード・センター』のシーマス・マッガーヴェイ、音楽は、『イン・ディス・ワールド』『ルワンダの涙』『プライドと偏見』『Vフォー・ヴェンデッタ』『ブラザーズ・グリム』のダリオ・マリアネッリ。
 公式サイト:http://www.atonementthemovie.co.uk/
 日本では東宝東和が配給予定。

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 ・ウェス・アンダーソン “The Darjeeling Limited(ダージリン有限会社)”(米 91分)’
 出演:オーウェン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディ、ジェイソン・シュワルツマン、アンジェリカ・ヒューストン、ナタリー・ポートマン、ビル・マーレイ
 物語:3人兄弟の父が死に、3人はインドを旅することになる。
 *『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』『ライフ・アクアティック』のウェス・アンダーソンの最新作。ウェス・アンダーソンは『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』『ライフ・アクアティック』をそれぞれベルリン国際映画祭のコンペ部門に出品したというキャリアがある。
 脚本は、ウェス・アンダーソンのほかに、ロマン・コッポラとジェイソン・シュワルツマン。撮影は、『ドグマ』『ビューティフル』『CQ』『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』『ライフ・アクアティック』『イカとクジラ』のロバート・D・イェーマン。
 配給は20世紀フォックス。

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 ・ケネス・ブラナー “Sleuth”『探偵スルース』(英・米 86分)
 出演:マイケル・ケイン、ジュード・ロウ
 物語:探偵作家が、青年美容師を家に招き入れる。が、それは美容師が自分の妻と浮気しているのを知って、彼に屈辱を味わわせようという企みがあってのものであった。
 *アンソニー・シェーファーの『探偵スルース』の再映画化。脚本はハロルド・ピンター。
 1972年のジョゼフ・L・マンキウィッツの同名の映画で、ローレンス・オリヴィエが演じていた役をマイケル・ケインが演じ、マイケル・ケインが演じていた役をジュード・ロウが演じる。
 ケネス・ブラナーは、1991年に『愛と死の間で』をベルリン国際映画祭、1993年に『から騒ぎ』をカンヌ国際映画祭、1995年に『世にも憂鬱なハムレットたち』をベネチア国際映画祭のコンペ部門に出品。『世にも憂鬱なハムレットたち』では、金のオゼッラ賞(監督賞)を受賞。昨年のベネチア国際映画祭には特別招待作品として『魔笛』を出品している。
 公式サイト:http://www.sonyclassics.com/sleuth/

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 ・ユーセフ・シャヒーン “Heya fawda (Le Chaos) ”(エジプト 122分)
 出演:Khaled Saleh、Mena Shalaby、Hala Sedky、Youssef El Cherif
 物語:警官によってレイプされた少女の物語。
 *エジプトの巨匠ユーセフ・シャヒーンの最新作。ユーセフ・シャヒーンは、これまでカンヌ国際映画祭のコンペ部門に5回、ベルリン国際映画祭のコンペ部門に2回出品している。そのうち1978年に『アレキサンドリアWHY?』で銀熊賞&C.I.D.A.L.C. Diploma受賞。1997年にはカンヌ国際映画祭50回大会記念賞を受賞し、1999年には『他者』(L'Autre)で、カンヌ国際映画祭でFrançois Chalais Awardを受賞。ベネチア国際映画祭では2002年に『11'09''01/セプテンバー11』でユニセフ・アワード受賞。

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 ・ブライアン・デ・パルマ “Redacted”(米 90分)
 出演:ケル・オニール、ダニエル・スチュアート・シェアマン
 物語:イラク紛争における米兵を通して、戦争におけるメディアのあり方に焦点を当てる。
 *ブライアン・デ・パルマは、1968年に“Greetings”、1970年に“Dionysus”をカンヌ国際映画祭のコンペ部門に出品。“Greetings”でベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞。ベネチア国際映画祭には昨年の『ブラック・ダリア』に続いて2年連続でコンペ部門に出品。

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 ・アンドリュー・ドミニク “The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford”(米 155分)
 出演:ブラッド・ピット、ケイシー・アフレック、サム・シェパード
 物語:ロバート・フォード(ケイシー・アフレック)は、悪名高いジェシー・ジェイムス(ブラッド・ピット)の一味に加わり、西部一早撃ちの男になろうと企てる……。
 *ニュージーランド出身のアンドリュー・ドミニクは、2000年に“Chopper”で監督デビューした新鋭で、同作で数々の映画賞を受賞した。3大映画祭は初めて。撮影は、『バートン・フィンク』『デッドマン・ウォーキング』『ビューティフル・マインド』『ヴィレッジ』『ジャーヘッド』のロジャー・ディーキンス。
 公式サイト:http://jessejamesmovie.warnerbros.com/
 日本ではワーナー・ブラザース配給で公開予定。

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 ・パオロ・フランキ “Nessuna qualità agli eroi ”(伊・スイス・仏 102分)
 出演:エリオ・ジェルマーノ、ブリュノ・トデスキーニ、イレーネ・ジャコブ
 物語:不詳
 *監督のパオロ・フランキは、初監督作品『見つめる女』がイタリア映画祭2006で上映されていて、この作品でダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞新人監督賞にノミネートされている。3大映画祭は初めて。

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 ・トニー・ギルロイ “Michael Clayton”(米 119分)
 出演:ジョージ・クルーニー、ティルダ・スウィントン、シドニー・ポラック
 物語:マイケル・クレイトン(ジョージ・クルーニー)は、大手法律事務所の“もみ消し役”で、事務所が扱う仕事の一番汚い部分を担っていた。彼は、本当はもうそういうことに関わるのに辟易していたのだが、離婚や仕事での失敗、かさんでいく借金のために抜けるに抜けられなかった。そんな時、大金のかかった訴訟で、同僚が罪の意識から裏切り行為を行い、マイケルは窮地に立たされることになる……。
 *監督のトニー・ギルロイは、『プルーフ・オブ・ライフ』『ボーン・アイデンティティ』等の脚本で知られる脚本家で、本作で監督デビュー。製作総指揮はスティーブン・ソダーバーグ。撮影は、『マグノリア』『8mm』『偶然の恋人』『パンチドランク・ラブ』『グッドナイト&グッドラック』『シリアナ』のロバート・エルスウィット。
 公式サイト:http://michaelclayton.warnerbros.com/
 日本では、ムービーアイ配給で2008年公開予定。

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 ・ピーター・グリーナウェイ “Nightwatching(夜警) ”(英・ポーランド・カナダ・オランダ
134分)
 出演:マーティン・フリーマン、エミリー・ホームズ、マイケル・テイガン
 物語:ピーター・グリーナウェイが描く画家レンプラントと作品「夜警」の秘密。
 *ピーター・グリーナウェイは、『建築家の腹』(1987)『数に溺れて』(1988)『8 1/2の女たち』(1999)“The Tulse Luper Suitcases, Part 1: The Moab Story”(2003)をカンヌのコンペ部門に出品、『プロスペローの本』(1991)をベネチアのコンペ部門に出品。
 日本ではムービーアイが配給予定。

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 ・Jose Luis GUERIN “En la ciudad de Sylvia”(西 90分)
 出演:ピラール・ロペス・デ・アジャラ、Xavier Lafitte
 物語:男は、4年前に会った女性の足跡をたどって、ストラスブールに向かう。
 * Jose Luis GUERIN は、20年以上のキャリアを持つスペインの監督で、フィルムグラフィーはバラエティに富んでいる。1997年には “Tren de sombras”がシッチェス・カタロニア映画祭でGrand Prize of European Fantasy Film in Silver を受賞し、2001年の“En construcción”ではゴヤ賞のドキュメンタリー作品賞を受賞している。3大映画祭は初めて。

 ・ポール・ハギス “In the Valley of Elah”(米 120分)
 出演:トミー・リー・ジョーンズ、シャーリーズ・セロン、スーザン・サランドン
 物語:イラクの最前線から帰ってきた兵士マイクが失踪する。職業軍人だった彼の父ハンク(トミー・リー・ジョーンズ)は、刑事(シャーリーズ・セロン)とともに息子の行方を捜す。
 *監督作『クラッシュ』、脚本作品『ミリオンダラー・ベイビー』で数々の賞を受賞したポール・ハギスの監督第2作。3大映画祭への参加は初めて。本作は、Mark Boalが「プレイボーイ」誌に書いた記事からインスパイアされてできた作品。音楽は、『イン・ハー・シューズ』『ボビー』『ブラック・ダリア』のマーク・アイシャム、撮影は、『バートン・フィンク』『デッドマン・ウォーキング』『ビューティフル・マインド』『ヴィレッジ』『ジャーヘッド』のロジャー・ディーキンス。
 日本での配給はムービーアイ。

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 ・トッド・ヘインズ “I’m not There”(米 135分)
 出演:リチャード・ギア、ケイト・ブランシェット、ヒース・レジャー、ジュリアン・ムーア、クリスチャン・ベール、シャルロット・ゲンズブール
 物語:ボブ・ディランの人生をドラマ化した作品で、ボブ・ディランの仕事とプライベートを7つの局面から描く。リチャード・ギア、ケイト・ブランシェット、ヒース・レジャー、ジュリアン・ムーア、クリスチャン・ベール、ベン・ウィショーら6人がそれぞれ異なるアプローチでボブ・ディランを演じる。
 *監督は、『ポイズン』『SAFE』『ベルベット・ゴールドマイン』『エデンより彼方に』のトッド・ヘインズ。1991年に『ポイズン』がベルリン国際映画祭でテディ・ベア賞受賞(コンペ外)。1998年に『ベルベット・ゴールドマイン』がカンヌ国際映画祭コンペ部門で芸術貢献賞を受賞、2002年に『エデンより彼方に』がベネチア国際映画祭コンペ部門でSIGNIS Award - Honorable Mentionを受賞。撮影は、『ヴァージン・スーサイズ』『エリン・ブロコビッチ』『KEN PARK』『エデンより彼方に』『今宵、フィッツジェラルド劇場で』のエドワード・ラックマン
 ↓写真はケイト・ブランシェットのボブ・ディラン。

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 ・チアン・ウエン “Taiyang zhaochang shenqi (The Sun Also Rises/太阳照常升起) ”(中国・香港 116分)
 出演:チアン・ウエン、ジョアン・チェン、チョウ・ユン、ジェイシー・チャン、アンソニー・ウォン
 物語:4つのパートに分かれた物語で、雲南の村、大学のキャンパス、ゴビ砂漠と、舞台を移しつつ、いつくかの愛の形が示されていく。
 [狂気] 若くして未亡人となった母は父との思い出にすがりつくようにして生きていた。刺繍入りの靴は母にとって特に大事な思い出の品で、それが見当たらないとなると、母はひどく取り乱すのだ。時が過ぎて、息子が青年旅団のリーダーとなって帰ってきた時、母は父との思い出の地を見せようとするが、息子はそれが母の幻想であることを知っていた……。
 [恋] 1950年代の大学のキャンパス。教師のタン(チアン・ウエン)とリャン(アンソニー・ウォン)はよき相棒で、女医のリン(ジョアン・チェン)はタンの恋人だった。しかし、リンは自分が密かにリャンを求めていることを知っていた。映画の野外上映会が行なわれた日、リャンが大怪我をして病院に運ばれる……。
 [ライフル] タンはある村に送られる。彼が狩りに出かけた日、彼の妻は青年旅団のリーダーに寝取られてしまう。帰ってきた彼は、妻が「夫は私のお腹がベルベットみたいだって言うのよ」と口にするのを聞いてしまう。彼はベルベットが何であるのかを知らず、北京にでかけた時に確かめようとする。
 [夢] 砂漠を2人の女がやってくる。1人は夫が死体安置所に安置されていると聞いてやってきた若妻で、もう1人は結婚を目前に控えたリンであった。タンとリンの結婚式で、未亡人となった若妻が息子を産む……。
 *『太陽の少年』『鬼が来た!』で監督としても有能であることを示したチアン・ウエンの監督第三作。本作は、『ビフォア・ザ・レイン』や『パルプ・フィクション』のように、構成に工夫のあるような作品のようです。チアン・ウエンは、『鬼が来た!』で2000年カンヌ国際映画祭グランプリを受賞しています。撮影は、『女人、四十。』『夏至』『花様年華』『春の雪』『百年恋歌』のリー・ピンビン、音楽は久石譲。
 公式サイト:http://thesunalsorises.emp.hk/

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 ・リー・カンション “Bangbang wo aishen (Help Me Eros/帮帮我,爱神)”(台湾 107分)
 出演:リー・カンション、Yin Shin
 物語:不詳
 *2003年に初監督作品『迷子』で数々の国際映画祭で賞を受賞したリー・カンションの監督第二作。ツァイ・ミンリャン監督作品で、俳優としては3大映画祭を制覇しているものの、監督としてコンペ部門に関わるのは初めて。

 ・アブデラティフ・クシシュ “La Graine et le mullet”(仏 151分)
 出演:Habib Boufares、Marzouk Bouraouïa、Faridah Benkhetache、Sabrina Ouazani
 物語:不詳
 *アブデラティフ・クシシュは、2003年の“L'Esquive”(レスキヴ/エスキーブ/サイドステップ)がセザール賞で作品賞・監督賞・脚本賞を受賞したフランスの若き実力派で、チュニジア出身の監督。ベネチアでは、コンペ部門ではないが、2000年に“La Faute à Voltaire”が上映されて、'CinemAvvenire' AwardとLuigi De Laurentiis Awardを受賞している。

 ・アン・リー 『ラスト、コーション』“Se, jie (Lust, Caution/色・戒)”(台湾 135分)
 出演:トニー・レオン、ジョアン・チェン、タン・ウェイ、ワン・リーホン
 物語:1940年前後の上海と香港を舞台に、異なる2人の男性の間で揺れる女スパイ(タン・ウェイ)が主人公。
 *原作は、『傾城の恋』の張愛玲アイリン・チャンの自伝的短編小説『色・戒』。
 アン・リーは、ベルリン国際映画祭では、1993年『ウェディング・バンケット』で金熊賞、1996年『いつか晴れた日に』でも金熊賞受賞。カンヌ国際映画祭では、1997年『アイス・ストーム』出品。ベネチア国際映画祭では、2005年『ブロ−クバック・マウンテン』で金獅子賞受賞。脚本は、『恋人たちの食卓』『グリーン・デスティニー』『The Myth/神話』のワン・ホエリン、音楽は、『クィーン』『シリアナ』『カサノバ』のアレクサンドル・デスプラ、撮影は『アモーレス・ペロス』『フリーダ』『アレキサンダー』『バベル』『ブロークバック・マウンテン』のロドリゴ・プリエト。
 日本ではワイズポリシーが配給予定(2008年お正月第2弾公開)。

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 ・ケン・ローチ “It’s a Free World… ”(英・伊・独・西 96分)
 出演:ジュリエット・エリス、Leslaw Zurek、Kierston Wareing
 物語:アンジーは人前でミスしたために派遣会社からクビにされてしまう。派遣会社のボスにいいように使われることにも辟易していたので、フラット仲間のローズと組んで、自分で事業を始めることに決める……。移民の不法労働に焦点を当てた作品。
 *昨年のカンヌのパルムドール『麦の穂をゆらす風』と同じ監督・脚本家・プロデューサーが組んだ作品。撮影は『マグダレンの祈り』のナイジェル・ウィロビー。
 ケン・ローチは、カンヌ国際映画祭のコンペ部門に8回出品して前作『麦の穂をゆらす風』でパルムドール受賞、ベルリン国際映画祭のコンペ部門には2回出品(『レディバード・レディバード』『やさしくキスをして』でともにエキュメニカル審査員賞受賞)、ベネチア国際映画祭には1996年『カルラの歌』でThe President of the Italian Senate's Gold Medal、2001年『ナビゲーター ある鉄道員の物語』でChildren and Cinema Award、1994年には生涯金獅子賞を受賞している。

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 ・Vincenzo MARRA  “L’ora di punta ”(伊 96分)
 出演:ファニー・アルダン、Michele Lastella、Giulia Bevilacqua
 物語:不詳
 * Vincenzo MARRAは、ベネチア国際映画祭では、2001年にコンペ外で“Tornando a casa”を出品し、'CinemAvvenire' Award、'Cult Network Italia' Prize、FEDIC Award、Isvema Award、Italian Cinema Clubs Award受賞。2004年にも“Vento di terra”を出品し、国際批評家連盟賞、Pasinetti Award、Venice Horizons Award - Special Mention受賞。コンペ部門参加は初めて。

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 ・三池崇史 『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』(日本 121分)
 出演:伊藤英明、佐藤浩市、伊勢谷友介、桃井かおり、木村佳乃、クエンティン・タランティーノ
 物語:ある山奥の寒村。平清盛率いる平家ギャングと源義経率いる源氏ギャングが村に眠っているという宝を巡って対立していた。そこにテンガロン・ハットの凄腕ガンマンがやってくる……。
 *三池崇史は、ハワイ国際映画祭に1998年『中国の鳥人』で観客賞受賞、東京国際映画祭に1999年『DEAD OR ALIVE 犯罪者』でアジア映画賞スペシャル・メンション受賞、ロッテルダム国際映画祭に2000年『オーディション』で審査員特別賞受賞、シッチェス・カタロニア国際映画祭に2001年『荒ぶる魂たち』でOrient Express Award、2003年『極道恐怖劇場 牛頭』で審査員特別賞、など受賞歴多数。3大映画祭は初めて。
 脚本はNAKA雅MURA、撮影は栗田豊通、衣装は北村道子。
 公式サイト: http://www.sonypictures.jp/movies/sukiyakiwesterndjango/index.html
 9月15日よりソニー・ピクチャーズで日本公開予定。

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 ・ニキータ・ミハルコフ “12 ”(露 153分)
 出演:ニキータ・ミハルコフ、Sergey Makovezkij、Mikhail Yefremov、Sergei Garmash
 物語:殺人事件の裁判で審議に疑問を持った1人の陪審員が他の陪審員に自分の疑問を投げかけていく。すると、明白だと思われていた裁判がどんどん曖昧なものになっていくのだった……。ニキータ・ミハルコフ版『12人の怒れる男』。
 *ニキータ・ミハルコフは、カンヌ国際映画祭のコンペ部門に1987年『黒い瞳』を出品、1994年『太陽に灼かれて』でグランプリ&エキュメニカル審査員賞受賞。ベネチア国際映画祭のコンペ部門に1991年『ウルガ』で金獅子賞&OCIC Award受賞。

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 ・アンドレア・ポルポラティ “ Il dolce e l’amaro”(伊 98分)
 出演:ファブリツィオ・ギフーニ、ルイジ・ロ・カーショ、Donatella Finocchiaro
 物語:不詳
 *アンドレア・ポルポラティはTV出身の監督で、日本でも1997年『新・対決/恐怖の追憶』、2001年『クルセイダーズ』が紹介されている。“La Luce negli occhi”が2001年アヌシー・イタリア映画祭でグランプリを受賞している。3大映画祭は初めて。
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 ・エリック・ロメール “Les Amours d’Astrée et Céladon”(仏・伊・西 109分)
 出演:Stéphanie Crayencour、アンディ・ジレ、セシル・カッセル
 物語:不詳。17世紀初頭に活躍した作家Honoré d'Urféの原作(オペラ?)の映画化。
 *エリック・ロメールは、ベルリン国際映画祭のコンペ部門には、1967年『コレクションする女』で銀熊賞、1983年『海辺のポーリーヌ』で銀熊賞&国際批評家連盟賞、1992年『冬物語』で国際批評家連盟賞&エキュメニカル審査員賞スペシャル・メンション受賞。カンヌ国際映画祭のコンペ部門では、1969年『モード家の一夜』を出品、1976年『O公爵夫人』で審査員特別賞を受賞。ベネチア国際映画祭のコンペ部門では、1986年『緑の光線』で金獅子賞&国際批評家連盟賞、1998年『恋の秋』で金のオゼッラ賞(脚本賞)&Sergio Trasatti Award - Special Mention、2001年には生涯金獅子賞を受賞。撮影は『夏物語』『パリのランデブー』『恋の秋』『グレースと公爵』のディアーヌ・バラティエ。

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 ◆審査員
 70周年を迎える今年は、審査員長は、チャン・イーモウで、他に、カトリーヌ・ブレイヤ、エマヌエーレ・クリアレーゼ、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、ポール・バーホーヴェンが審査員を務める。審査員全員が映画監督というのは異例(50周年の時も全員が映画監督だった)。

 ◆作品の傾向
 22作品のうち、米国資本の入った作品が7作品(純粋にアメリカ映画なのは5作品)。
 イギリス映画が4作品(ケン・ローチ、ピーター・グリーナウェイ、ケネス・ブラナー、ジョー・ライト)、イタリア資本の入った映画が5作品(純粋にイタリア映画なのは3作品で、監督はいずれも日本では無名の監督)、フランス映画は2作品、スペイン映画が2作品、ロシア映画が1作品、あと、エジプト、中国、日本が1作品ずつで、台湾が2作品。

 2年前から米国アカデミー賞にからむような(話題性の高い)作品が積極的にノミネートされるようになったせいで、アメリカ映画が7本も入れられていて、それに対抗するようにヨーロッパ映画が入れられているわけですが、今年はコマが揃わなかったのか、ここでは数合わせが行なわれたという印象があります。フランス映画、イタリア映画、スペイン映画は、ネーム・バリュー的に少し弱いですね。

 それでも全体的にヨーロッパ映画が多く、ラテン・アメリカやオセアニアの映画はゼロ。

 アジア映画は、4作品入っているといっても、アン・リーはもうほとんどアメリカの監督と言ってもいい存在だし、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』は英語作品なので、やはりアジアもコマが足りないという感じがします。韓国映画もイラン映画も東南アジアの映画も1本も入っていません。

 かなりバラエティに富んだラインナップなので、映画祭全体としてのテーマというのは見えてきませんが、複数の作品に共通して現れるキーワードのようなものはあって、それは、イラク、ウェスタン、旅、陰謀、三角関係、です。
 ※ウェスタン系の作品があるのは、今年マカロニ・ウェスタン特集があるのと無関係ではないはずです。

 映画祭ディレクターのマルコ・ミュレールは「意外性」で作品のセレクションを行なったと語っているらしいのですが、企画が面白い作品として“Sleuth”、“I’m not There”、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』、“12”などがあります。

 話題性が高い作品が多いこともあって、日本で劇場公開が確定している作品が既に8作品もあります。それ以外にも日本でも確実に劇場公開されると思われる作品が5作品あります。ちなみに、昨年の映画祭のコンペティション部門上映作品で、現在までに日本で劇場公開された作品は22作品中、10作品で、1作品が公開待機中、3作品が映画祭で上映されました。

 ◆監督の傾向
 今回のコンペティションはかなり面白くて――
 前作が金獅子賞を受賞しているアン・リー
 前作が昨年のカンヌでパルムドールを受賞しているケン・ローチ
 前作が米国アカデミー賞を受賞しているポール・ハギス
 2作連続コンペ出品となるブライアン・デ・パルマ
 前作は特別招待部門に出品していたケネス・ブラナー
 前作がカンヌでグランプリを受賞しているチアン・ウエン
 らの対決となります。

 22人の監督のうち、3大映画祭コンペ部門出品が初めてという監督が半数の11人、うち初監督作品での参加が1人(トニー・ギルロイ)。

 これまで金獅子賞を受賞した経験のある監督は、アン・リー、ニキータ・ミハルコフ、エリック・ロメールの3人。生涯金獅子賞を受賞しているのが、ケン・ローチとエリック・ロメールの2人です。

 ◆各賞の予想
 作品の詳細がわからない作品がいくつもあって、それが予想を難しくしているのですが、私の予想は以下の通りです。

 ・作品賞(金獅子賞) ケン・ローチ “It’s a Free World… ”、チアン・ウエン “Taiyang zhaochang shenqi (The Sun Also Rises)”、ポール・ハギス “In the Valley of Elah”、ジョー・ライト “Atonement”のいずれか。
 作品賞は、実は本命不在です。チアン・ウエンは、審査員長であるチャン・イーモウも弟子みたいなものだし、ケン・ローチやポール・ハギスにはそんなに立て続けに賞をあげなくてもいいのではないか、という意見も当然のように出てくるだろうと思われます。そんな雰囲気の中でジョー・ライトがするすると作品賞をあらっていくのではないかという予感もあります。

 今回の審査員の特徴は、ずばり「タブー」に挑戦する映画監督であるということで、作品もそうしたタイプのものを選ぶような気はしますね。果敢な挑戦という意味では、ケン・ローチ、ポール・ハギスが一歩リードでしょうか。

 ・監督賞 チアン・ウエン、ケン・ローチ、ポール・ハギス、ニキータ・ミハルコフ、エリック・ロメールのいずれか。
 金獅子賞をチアン・ウエンに与えないなら、監督賞をということで、チアン・ウエンが最有力。トッド・ヘインズも面白いのですが、審査員の中にボブ・ディランが好きそうな人が見当たりません。

 ・脚本賞 ワン・ホエリン(『ラスト、コーション』)、ポール・ハギス、クリストファー・ハンプトン(“Atonement”)、トッド・ヘインズのいずれか。

 ・男優賞 マイケル・ケイン(“Sleuth“)、トミー・リー・ジョーンズ(“In the Valley of Elah”)の一騎打ち?

 ・女優賞 ジュリエット・エリス(“It’s a Free World… ”)、タン・ウェイ(『ラスト、コーション』)。

 ・(ちょっと気が早いけど)米国アカデミー賞 ポール・ハギス作品は確実に来年の米国アカデミー賞にからみます(断言!)。マイケル・ケイン、トミー・リー・ジョーンズも主演男優賞にノミネートされる可能性が出てきました。アン・リー作品、チアン・ウエン作品、ニキ0タ・ミハルコフ作品は外国語映画賞にノミネートされるかもしれません。イギリス映画の4作品は、いずれも英国アカデミー賞にからみそうです。

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