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zoom RSS 速報! 第60回カンヌ国際映画祭 受賞結果

<<   作成日時 : 2007/05/28 06:39   >>

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 第60回カンヌ国際映画祭の結果の速報です。う〜ん、そうか、そうきたか〜。

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 ◆コンペティション部門

 ・Cristian Mungiu “4 luni, 3 saptamini si 2 zile”(ルーマニア) パルムドール!、国際批評家連盟賞、The French National Education Administration Prize

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 ・アレクサンドル・ソクーロフ “Alexandra”(露)
 ・キム・ギドク 『息』“Breath”(韓)
 ・クリストフ・オノレ Christophe Honor “Les Chansons d'amour”(仏)
 ・クエンティン・タランティーノ “Death Proof”(“Grindhouse”)(米)
 ・ウルリヒ・ザイドル “Import/Export”(オーストリア)
 ・アンドレイ・ズビャギンツェフ “Izgnanie”(露) 主演男優賞(コンスタンチン・ラヴロネンコ)

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 ・Carlos Reygadas “Luz silenciosa”(メキシコ・仏) 審査員賞
 ・タル・ベーラ “The Man from London”(仏・独・ハンガリー・英)
 ・イ・チャンドン “Milyang”(韓) 主演女優賞(チョン・ドヨン)

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 ・河瀬直美 『殯(もがり)の森』“Mogari no mori”(仏・日) グランプリ!

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 ・ウォン・カーウァイ “My Blueberry Nights”(香港・中・仏)
 ・コーエン兄弟 “No Country for Old Men”(米)
 ・ガス・ヴァン・サント “Paranoid Park”(仏・米) 第60回アニバーサリー賞

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 ・Marjane Satrapi、Vincent Paronnaud “Persepolis”(仏) 審査員賞

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 ・ジュリアン・シュナーベル “Le Scaphandre et le papillon”(仏・米) 監督賞、技術賞(撮影監督 ヤヌス・カミンスキーに対して)

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 ・Raphaël Nadjari “Tehilim”(仏・イスラエル・米)
 ・カトリーヌ・ブレイヤ “Une vieille maîtresse”(仏)
 ・ジェイムズ・グレイ “We Own the Night”(米)
 ・ファティ・アキン “Yasamin kiyisinda”(独・トルコ)  脚本賞、エキュメニカル審査員賞

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 ・エミール・クストリッツァ “Zavet”(仏)
 ・デイヴィッド・フィンチャー 『ゾディアック』“Zodiac”(米)

 *各作品の内容に関しては、 「詳細! 第60回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門」をご覧ください。

 ◆その他の受賞作品

 ・短編映画部門パルムドール Elisa Miller “Ver Llover (Watching it Rain)”(メキシコ)

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 ・短編映画部門 名誉賞 Anthony Chen “Ah Ma (Grandma)”(シンガポール)

  同 Mark Albiston “Run”(豪)

 ・The Canal +グランプリ(最優秀短編映画賞)  Chris Lavis、Maciek Sczerbowski “Madame Tutli-Putli”(カナダ)

 ・the SACD賞(最優秀フランス語短編映画)  Claudine Natkin “Même pas Mort”(仏)

 ・カメラドール(新人監督賞)  Edgar Keret、Shira Geffen “Meduzot (Jellyfish)”(仏・イスラエル)(批評家週間)
 *結婚式の当日に脚を折ってしまったカレン、海からやってきた不思議な少女によって人生を変えられていくBatya、亡命中の家政婦ジョイの物語。

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 ・カメラドール スペシャル・メンション Anton Corbijn“Control”(英)(監督週間)
 *23歳で自殺した、イギリスのロックバンド ジョイ・ディヴィジョンのボーカル、イアン・カーティスの半生を描く。未亡人が書いた原作を映画化。主演はサム・ライリー。

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 ・ある視点部門 グランプリ(Fondation Groupama Gan pour le Cinéma ) Cristian Nemescu“California Dreamin’(Nesfarsit) ”(ルーマニア)
 *1999年のコソボ紛争の最中、鉄道主任がNATOの軍用列車の運行を妨害する。

 ・ある視点部門 審査員特別賞 ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ “Actrices (Actresses (Dreams of The Night Before))”(仏)
 *マーセリン(ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ)は、40歳の独身舞台女優で、ツルゲーネフの『田舎の出来事』に主演することになっていた。脚本家も彼女のために張り切るが、様々な困難が彼を待ち受けていた……。

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 ・ある視点部門 審査員長賞 Eran Kolirin “The Band's Visit”(仏)
 *エジプトの警察官で構成されるブラスバンドが、アラブ・アート・センターでの就任式で演奏することになったが、街で迷子になってしまう。

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 ・監督週間 若者の視点賞最優秀作品賞/the Prix Regards Jeunes/Young Eyes Prize)Anton Corbijn “Control”(英)

 ・監督週間 最優秀ヨーロッパ映画賞(the Label Europa Cinéma Prize) Anton Corbijn “Control”(英)

 ・監督週間 芸術・実験映画賞(the winner of the Prix Art et Essai)  Lenny Abrahamson “Garage”(アイルランド)
 *アイルランドの田舎町のガソリンスタンドのオーナーを巡る喜悲劇。

 ・監督週間 名誉賞  Anton Corbijn “Control” (英)

  同賞 Jan Bonny “Gegenüber (Counterparts)”(ドイツ)
 *教師のアンと警察官のゲオルグは理想のカップルと思われていた。しかし、実際は違っていた……。

 ・批評家週間グランプリ Lucia Puenzo “XXY”(アルゼンチン)
 *15歳の両性具有の若者とその両親の物語。

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 ・批評家週間 SACD賞 Etgar Keret、Shira Geffen “Meduzot”

 ・批評家週間 ACID/CCAS Support賞 Lucía Puenzo “XXY”

 ・批評家週間 OFAJ/TV5MONDE (VERY) Young Critic賞 Etgar Keret、Shira Geffen “Meduzot”

 ・国際批評家連盟賞(コンペティション部門) 上記の通り

 ・国際批評家連盟賞(ある視点部門)  Eran Kolirin “The Band's Visit”(仏)

 ・国際批評家連盟賞(批評家週間&監督週間) サンドリーヌ・ボネール “Elle s'appelle Sabine”(仏)
 *サンドリーヌ・ボネールの初監督作品で、自閉症の妹(姉?)についてのドキュメンタリー。

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 ・The 26th Youth Prize  Eran Kolirin “The Band's Visit”(仏)(ある視点部門)

 ・シネフォンダシオン部門 第1位  Gonzalo Tobal “Ahora Todos Parecen Contentos ”(アルゼンチン)

 第2位  Chen Tao “Ru Dao”(中国)

 第3位  Hong Sung-Hoon “A Reunion”(韓国)、 Pavle Vuckovic “Minus”(セルビア・モンテネグロ)

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 ◆受賞結果を踏まえて

 今年のコンペティション部門は、概して小粒だったのですが、「チャウシェスク時代の暗黒の日々を描いている」というくらいしか事前に内容のわからなかったルーマニア映画がパルムドールを受賞しました。プロットといえないくらいのプロットしかわからなかったんですが、他の作品と比べると確かにこの作品が最もシリアスな内容だと予想されていたので、な〜るほど、そうきたか〜という感想ですね。
 監督のCristian Mungiu(現時点では読み方も不詳)は、この作品が第2長編であり、これまで大きな映画祭には出品していなかったというもあって、予想を難しくしていました。処女長編である“Occident”(2002)は、テッサロニキやソフィア、トランシルバニアの国際映画祭でそれぞれ観客賞、国際批評家連盟賞、グランプリを受賞していたりはしたのですが。

 たくさん出品されていたアメリカ映画は、ガス・ヴァン・サントの第60回アニベーサリー賞を除けば全滅(ガス・ヴァン・サントは来年の米国アカデミー賞にからんで来そう!)。ジャンル映画も予想通り全滅の結果となりました。

 アメリカ映画を除けば、出品されていた作品の地域にバランスよく賞を配分したというのが見てとれます。フランス映画に2本、そのほかのヨーロッパ映画に2本、ロシア映画に1本、アジア映画に2本、メキシコ映画に1本という具合ですね。メインの賞では、複数の賞を受賞する作品が1つもなかったというのも今回の審査員たちのバランス感覚でしょうか。

 今回のコンペティション部門では、女性監督が3人いましたが、うち2人が受賞となりました。

 実際に作品を観てみなければはっきりしたことは言えないのですが、河瀬直美作品のグランプリ受賞が象徴しているように、人と人のコミュニケーションに焦点を当てた、人に対するやさしいまなざしが感じられるような作品が賞を受賞しているような気がします。

 事前の私は、監督賞と主演女優賞が一応当たりました。Cristian Mungiuはグランプリの方に予想していたので、ちょっと残念ですね。

 コンペ以外の受賞作では、いくつもの賞を受賞しているイギリス映画の“Control”とサンドリーヌ・ボネールの初監督作品がとても気になります。“Control”はきっともう日本のどこかの映画会社が買い付けているような気がしますね。ボネールの作品はル・シネマかシャンテあたりでどうでしょうか。

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 ◆フランス各誌の星取り表

 ・Cannes2007.com:http://www.cannes2007.com/etoiles.php
  パルムドール作品も河瀬作品も評価はあまり高くありませんでした。というか観てもらえていません。

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 ◆PHOTO GALLERY

 ・なぜかご機嫌ななめ? クエンティン・タランティーノ 
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 ・ウルリヒ・ザイドル “Import/Export”チーム
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 ・河瀬直美 『殯(もがり)の森』チーム
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 ・ウォン・カーウァイ “My Blueberry Nights”チーム ジョード・ロウ、ノラ・ジョーンズ
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 ・コーエン兄弟とアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトウ
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 ・ガス・ヴァン・サント “Paranoid Park”チーム
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 ・“Persepolis”チーム 声の共演 カトリーヌ・ドヌーヴ、キアラ・マストロヤンニ
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 ・エミール・クストリッツァ “Zavet”チーム
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 ・デイヴィッド・フィンチャー 『ゾディアック』チーム クロエ・セヴィニー、ジェイク・ギレンホール
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 ・“To Each His Own Cinema” ヴィム・ヴェンダース、チェン・カイコー、ジュリエット・ビノシュ、マノエル・ド・オリヴェリラ、ジェーン・カンピオン、ロマン・ポランスキー
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 ・ヴェンダースと武
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 ・アンジェリーナ!
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 ・ちょっと気になるデヴォン青木
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 ・デイヴィッド・リンチ
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 ・意外とファン・サービスに熱心?なジャームッシュ
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちはー。
観る前は予想なんてしようがなかったですけど、それぞれの作品の評判を聞くようになってからは、パルムドールはシュナーベル監督のかルーマニアのかって思っていました。
ファティ・アキンの可能性も捨ててはいなかったですがー。
ジプシー音楽もの絡みではよく舞台になっていたものの、ルーマニア製映画って今まで観たことがないので、是非日本公開してほしいですー。
サンドリーヌ・ボネール監督作品も観たいですー。
私はガエルくん監督作品もー♪
かえる
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2007/05/28 18:08
かえるさま
コメント&TBありがとうございました。
そういえば、ユーゴスラビア映画やブルガリア映画は観たことはあっても、ルーマニア映画って観た記憶がないですね。
今回のパルムドール作品は、監督も無名、出演者も無名なので、“売り”はカンヌ・パルムドール作品ということだけなんですが、日本でもちゃんと公開されるでしょうか?
買うとしたら、ビターズ・エンドあたりでしょうか? それともシネカノンとか?
umikarahajimaru
2007/05/28 18:49

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