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森から切り出された木がロッキング・チェアに生まれ変わり、途中で何度も壊れ、修理されながらも、やがて……。 カナダのアニメーション界を代表するアニメーション作家・フレデリック・バックの代表作の1つです。 押しと止めようもない時の流れと人の生活の営みを1つのロッキング・チェアを通してやさしく見つめていきます。 やわらかな色鉛筆のタッチにぬくもりがあって、カラフルな色が音楽に合わせて舞い踊る様子も美しい。ちょっとシャガールの絵を思い出させたりもします。 短い中にも何十年もの時を凝縮させ、人や物のうつろいを描きこむ様も素晴らしい。テーマとしては、バージニア・リー・バートンの名作絵本“The Little House”(ちいさいおうち)(1942年刊)に通じるものもありますね。 題材(手づくりのロッキング・チェア)、物語、手法(色鉛筆による作画)、音楽が渾然一体となった傑作と言っていいと思います。 フレデリック・バック作品は、ラピュタ・アニメーション・フェスティバルをはじめ、その時々の上映会や特集上映でスクリーンでの鑑賞が可能なようです。 私がこの作品に出会ったのは、今はなき中野武蔵野ホールで開催された「フレデリック・バックの世界」と題して、『イリュージョン』から『大いなる河の流れ』までの6作品が上映された時(1995年2月)でした。『大いなる河の流れ』の劇場初公開時かと思っていたのですが、それは記憶違いで、調べてみると『大いなる河の流れ』は1994年10月に初公開になっていました。私が観たのは、『大いなる河の流れ』完成記念の上映会の凱旋上映か何かだったかもしれません。 2000年に『イリュージョン』から『大いなる河の流れ』までの6作品を収めたDVD「フレデリック・バック作品集」が、パイオニアLDCから出ました(税込み7140円)が、その後、初DVD化作品を含む9作品を収めた「フレデリック・バック作品コレクション」がジェネオン エンタテインメントから発売されました(税込み12800円。新たに収録された作品は『アブラカダブラ』『神様イノンと火の物語』『鳥の誕生』)。 私が持っているのは、前者の方で、フレデリック・バック自身の解説が書かれた小冊子が封入されています。それによると、『クラック!』には、娘のために作ったロッキング・チェアのお話が原点にあって、その中に現在のケベックでもほとんど失われてしまった慣習や、信仰、生活風習といった日常生活を織り込み、忘れられた昔の画家たちに賛辞を送った、と書かれています。 ◆監督について フレデリック・バック 1924年 ドイツのザールブリュッケン(当時はフランス領)生まれ。父親は音楽家。 1938-1939 年 パリのEcole Estienneで学ぶ。 1939-1945年 レンヌの美術学校で画家マテラン・メウに学ぶ。 1948年 文通で知り合ったカナダ人女性に会うために、カナダに向かう。 1949年 結婚。以後、モントリオールを活動拠点とする。 1952年 カナダ国営放送(Radio Canada)にグラフィック・アーティストとして参加し、教育番組や科学番組の作画や視覚効果を担当する。 1967年 モントリオールのPlace-des-Arts Metro station にL'histoire de la musique à Montréal ("history of music in Montreal") という題のステンドグラスを制作。 1968年 Hubert Tisonによって開設されたアニメ部門に移る。最初はタイトル・ロゴなどを担当していたが、70年以降、子ども番組を制作するようになる。 1989年 ケベック州からナイトの称号を受ける(National Order of Quebec)。 2004年 Planet in Focus film festivalでEco-Hero Media Award を受賞。 色鉛筆とフェルペンによる作画で、1作品1作品、時間をかけて制作。作品の中に、ケベック州の美しい自然を描き、人と自然環境をテーマに作品を作り続けている、と評される。 1970年 『アブラカダブラ』“Abracadabra” 1971年 『神様イノンと火の物語』“Inon Ou LaConquet De Feu” 1973年 『鳥の誕生』“The miracle of spring” 1974年 『イリュージョン』 1977年 『タラタタ』 1978年 『トゥ・リエン』 アカデミー賞短編アニメーション賞ノミネート 1981年 『クラック!』 アカデミー賞短編アニメーション賞受賞 1987年 『木を植えた男』 アカデミー賞短編アニメーション賞受賞 1993年 『大いなる河の流れ』 アカデミー賞短編アニメーション賞ノミネート 公式HP:http://www.fredericback.com/ 参考サイト:http://www.animationarchive.org/bio/2005/12/back-frederic.html ◆データ 1981年/カナダ/15分19秒 アニメーション 台詞なし/字幕なし 制作期間:22ヶ月 音楽監督:ノーマン・ロジェ 1982年 オタワ国際アニメーションフェスティバル グランプリ受賞、アカデミー賞短編アニメーション賞受賞。 『世界と日本のアニメーションベスト150』(ふゅーじょんぷろだくと)で12位。 この作品は、映画化ののち、ギーレン・パケン=バックのより絵本化され、日本でもあすなろ書房から発売されています。 *この作品を他の誰かにも教えてあげたいと思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。 *当ブログ関連記事 ・フレデリック・バック 『木を植えた男』 ・フレデリック・バック 『タラタタ』 ・アカデミー賞短編アニメーション賞 リスト! ・短編アニメーション ベスト100! |
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短編アニメーションの上映会へ
mixiで情報を得て、溝ノ口の公民館(川崎市高津市民館というらしい)みたいな建物... ...続きを見る |
増田新の写真日記 2009/02/11 21:52 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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はじめまして。 |
okamocheese7 2008/05/08 02:54 |
okamocheese7さま |
umikarahajimaru 2008/05/08 19:42 |
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