『ヨコハマメリー』は、奇妙な動きを見せる映画で、私もちょっと気になっていた映画です。知っている人は早い時期から注目していたらしいのですが、公開前の評判は私にはあまり聞こえてこなかったので、私の中での優先順位はそんなに高くはありませんでした。封切がレイトショー公開だったので、チャンスがあれば観ようかな、といった程度だったのです。 『ヨコハマメリー』の劇場公開は、2006年4月15日、テアトル新宿でのレイトショーでスタート。レイトショーでの公開を続けながら、4月29日からは同劇場でモーニングショーもスタート。 5月13日からは池袋東急で1日5回の全日上映がスタート(確か2週間限定)。5月20日からは、テアトル新宿の方でもモーニングショーの後にもう1回上映されることが決定(1週間限定)。6月10日からは渋谷Q-AXシネマで1日4回の上映がスタート。同時期に横浜や他の地域での公開も始まっています。 映画の上映は、映画の配給元と劇場(もしくは映画会社の興行部)の合意によって決まるもので、評判がよければ拡大公開されることはあるにしても、レイトショー公開でスタートしたものが、系列チェーンでもない映画館で併行して全日公開されるなんていうことはちょっと聞いたことがありません。まして池袋東急は、松竹東急洋画系のチェーンのうち、サロンパス ルーブル丸の内をメイン館とする一大チェーンの1館であり、大手映画会社の拡大公開系の作品がブッキングされていることがほとんどなので、そこでの上映を他の映画会社の作品に譲るということはまず考えられません。渋谷Q-AXシネマも通常はブッキングがかなり難しい映画館だと聞いています。 もともとはレイトショー公開向けに買い付けされた『ブレア・ウイッチ・プロジェクト』が拡大公開系のチェーンで公開されることになったり、単館系公開予定だった『シュリ』が2週間限定で全国拡大公開されることになったりということはありましたが、あれらは外国映画でしたし、前評判のよさから事前に拡大公開が決まっていました。 公開後に上映劇場が増えていった例としては『アメリ』『ボウリング・フォー・コロンバイン』『ディープ・ブルー』等がありますが、あれらも外国映画だし、映画会社による(公開前の)宣伝もかなり大きなものでした。 それに引き換え、『ヨコハマメリー』はどうみても地味で、あまり宣伝費もかけていない(かけられる予算もない)はずの作品で、劇場公開でもそういう始まり方をしたはずでした。 やっぱり口コミの力なのでしょうか。劇場では動員記録も達成しているらしく、どうもそれがこうした“奇跡の拡大公開”につながっていったようです。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 映画『ヨコハマメリー』は、“ハマのメリーさん”とよばれる実在の人物に関するドキュメンタリーで、映画は彼女のことを知る人物へのコメントを集めて、彼女の実像を浮かび上がらせるというもののようでした。 “ハマのメリーさん”というのは、1990年代半ばまで横浜の伊勢佐木町あたりで徘徊する姿を見られた白塗りの老女のことで、横浜あたりでは知らぬ人のいない名物のような女性でした。「米兵のパンパン」だったとか、「皇室の血を引いている」とか、様々な噂のある人でしたが、本当のところは不明で、しかも1995年に忽然と姿を消したというところも謎めいていました。 私が“ハマのメリーさん”について知ったのは、映画『ザ・ゴールデン・カップス ワンモアタイム』公開時にこの映画に関して取材する予定があって、ザ・ゴールデン・カップスについて調べていて、山崎洋子著『天使はブルースを歌う』(1999年 毎日新聞社刊)を読んだ時です。 『天使はブルースを歌う』は、戦後“米軍基地があった横浜”を、GSの中でも特異の存在であったザ・ゴールデン・カップスとGIベイビー、そして“ハマのメリーさん”という3つのモチーフから浮かび上がらせようとした本で、“ハマのメリーさん”のパートではメリーさんが象徴していたものについて考察されていて、彼女がいなくなったことが1つの時代の終焉のように書かれていた、と記憶しています。 だから、映画『ヨコハマメリー』は、「10年前にいなくなったメリーさんのことが今頃ドキュメンタリー映画になったんだ」、というのが事前の私の認識でした。 “ハマのメリーさん”の謎と実像に迫るドキュメンタリー。それがこんなに評判になるのは、荒唐無稽なフィクションよりも実際に数奇な人生を生きた人物についてのドキュメンタリーの方が面白いという考え方があるからで(たぶん)、やはりレイトショー公開されてスマッシュ・ヒットした映画『マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して』に通じるものがあると思われます。『ヨコハマメリー』の動員は、多少なりとも“ハマのメリーさん”を知っていたり興味を持っていたりという人の範疇を超えていますし、『マイ・アーキテクト ルイス・カーンを探して』のヒットも明らかに建築や建築家に興味のある人を超えています。そこには、平凡ではない生き方をした人物に対する驚きや感動があって、それが口コミで広がって、好動員につながっていくわけです(そこまでに至らないドキュメンタリーもまた多いわけですが)。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆“ハマのメリーさん” 年譜 〜映画『ヨコハマメリー』に沿って *映画『ヨコハマメリー』には、メリーさん個人のみならず、時代背景として、当時の横浜や風俗にまつわる証言や情報も収めています。メリーさんに関する情報なのか周辺情報なのか、ちょっとわかりづらい部分もありましたが、あの時代あの場所を象徴する存在としてメリーさんがいて、映画は彼女を中心にすえてそれを再現しようとしているのだと考えればいいと思います。 ・1921年 誕生 ・1954年(33歳) 横須賀 【ドブ板通り】に立つ。GIホステス。 映画では木元よし子さん(元GI専門ホステス)のコメントあり。 ドブ板通りに関するサイト:http://www.mixpink.com/spot_folder/yokosuka_folder/yokosuka.html バーテネシー 「兵隊ではなく、将校だけを相手にしていた」 ・1961年(40歳) 横浜へ。 大野一雄舞台研究所の大野慶人さんは当時【シルクセンター】のドラッグストアで働いていた時に見かけ、“キンキラさん”と呼んでいた(“皇后さま”とか“おばけ”とか呼ぶ人もいたが)。 「メリーさんは、美しい香水のケースを慈しむように見ていた」 関連情報 シルク博物館:http://www.silkmuseum.or.jp/ 【大桟橋】 出航する船を見送る人の中にGI将校らしい人物との別れを惜しむメリーさんの姿が見られた。 メリーさんが横浜を去らなかったのは、それでも彼がいつか帰ってくるのではないかと思っていたのではないかと考えられている。 【根岸家】 横浜にあった24時間営業の酒場で、ヤクザ、水夫、パンパンなど多くの人が出入りした。黒澤明『天国と地獄』にモデルとしても使われた。1945〜80年。火災により焼失。 関連情報 「有鄰」No.418 『イースト』編集長パトリック・セービン「ヨコハマ―私の好みに合った町」:http://www.yurindo.co.jp/yurin/back/418_4.html 横浜最後のお座敷芸者・五木田京子さん 関連情報 asahi.com MY TOWN神奈川:http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000159999990491 メリーさんは「西岡雪子」という名前を名乗ったり、年賀状を出したりしたこともあるらしいが、それが本名かどうかは定かではない。 【アート宝飾ビル】 化粧室でメリーさんがメイキャップをする姿が見られた。 ビルの前のベンチにメリーさんが座っていることも黙認していたところ、メリーさんからお中元・お歳暮が届くようになった。社員の中には気味悪がる者もいたとか。→のちに移転。 「当時の娼婦には、唖の娼婦おしパン、白人専門の娼婦白パン、黒人専門の娼婦黒パンがいた」(風俗ライター・広岡敬一) 【ティーサロン New相生】 よくメリーさんの姿が見かけられた喫茶店。 メリーさんが使ったかもしれないカップで飲むことに拒否反応を示すお客さんもいて、お店では、メリーさんに相応しい素敵なカップをご用意しましたと伝えて、専用のカップで給仕することにした。 メリーさんが見に来るような公演は不思議と大当たりした。 【ルナ美容室】 よくメリーさんが通った美容院。 エイズが話題になる頃からメリーさんに使った櫛を使われるのは嫌だというお客さんも出てきて、メリーさんの利用をお断りすることになった。(湯田タツさん) 【柳屋】 メリーさんが利用した化粧品店。 メリーさんが使う化粧品を薦めたりもした。 【クリーニング店 白新舎】 メリーさんが利用したクリーニング店。 メリーさんの服を預かるうち、メリーさん服を置いておく専用のスペースを設けることになった。メリーさんはその都度引き換えの札を持ってきて必要な服を引き出していった。引き換えの札は厚い束になった。 「パンパンが客を選ぶ条件は、メガネ、太ってる、肌が黒い。メガネは地位が高い、太ってるのは金持ち、肌が黒いのは健康、の証拠だから。日本人に声をかけるのは不名誉なこと」 「どこでも何も言わないでついてくるので怖かった。死神のようだった」(団鬼六) 【GMビル】 メリーさんはここでエレベーター・ガールをしてチップをもらっていた。メリーさんはプライドが高く、お金を恵まれることには抵抗したが、自分がしたことに対する報酬は受け取った。メリーさんはここの廊下の椅子の上で眠った。 永登元次郎さん(シャンソン歌手)は、「滞在する部屋が欲しい」というメリーさんのために奔走したが、住民票がないメリーさんのための部屋を見つけるのは難しかった。 【森永ラブ】 よくメリーさんが通っていた。源氏物語の絵なども描いていたが、なかなかうまかったらしい。→のちにバーガーキングとなる。→現在は居酒屋。 作家・山崎洋子さんは、著書『天使はブルースを歌う』で、戦後外人墓地に棄てられた混血児の赤ん坊たちを「メリーさんの子どもたち」としてとらえた。 *混血児の遺体は山手外人墓地(どちらかと言えば、エリートや功績のあった人のお墓がある)から根岸外人墓地へ移され、のちにそこも整備されて、十字架も抜かれた。 山崎さんに関する関連情報 「有鄰」No.399:http://www.yurindo.co.jp/yurin/back/399_1.html 「『ハムレット』のオフィーリアを演じる時に、メリーさんを参考にした」(大野慶人さん) 「関内ホールでのリサイタルのポスターをメリーさんがじっと見ていたので、是非観に来てくださいと招待券を渡した。メリーさん、来てくれたかなあと思っていると、ステージにプレゼントを渡しにやってきてくれた。その時に客席から拍手が起こった」(永登元次郎) 「メリーさんにお金をあげたいと思ってもハダカでは受け取ってもらえなかった。封筒に入れて『お花代』として、これできれいなお花でも買ってくださいと言って渡すと初めて受け取ってくれた」(永登元次郎) 「メリーさんの背筋がピンとしているのが不思議だった」(舞台で「横浜ローザ」を演じた女優五大路子) 役名は横浜ローザとしながらも誰もがモデルはメリーさんだと知っていた「横浜ローザ」。お客さんは花道から退場する五大に「五大さん」でも「ローザ」でもなく、「メリーさん、ありがとう」と声をかけたという。 ・1994年(73歳) SEXカウンセラー・清水節子さんが、メリーさんに関するドキュメント映画『ハマのメリー』を作ろうとして、メリーさんの了承を得、撮影し始める(何度も会って、少しずつ話を聞いていき、ようやく映画を撮りたいと話を切り出した)。メリーさんは、特に、演技するということも、カメラを意識することもなかったという。 しかし、映画はトラブルがあって頓挫。フィルムも行方不明になる。 プロデューサーは、横浜日劇などの経営者で、「濱マイクシリーズ」の企画者でもあった福寿祁久男さん。 ・1995年(74歳) 写真家・森日出男さん、写真集『YOKOHAMA PASS ハマのメリーさん』刊行 メリーさんのお祭り好きを知っていたので、お祭りの時にメリーさんが現れないかと待っていたら、予想通り現れた。 『YOKOHAMA PASS ハマのメリーさん』の1ページ目に置いた写真は、ひょっとしたら、メリーさんの遺影になるかもしれないと考えて選んだもの。 森日出男さんのおもな活動履歴:http://www.minatomirai21.com/gallery/profile.html ・1995年12月28日 メリーさんが横浜を去る。 家族の元で暮らした方がよいのではないかという提案をメリーさんも家族も受け入れて、帰郷。 「メリーさんがいなくなったことで、横浜も伊勢佐木町も何か大事なものを失ったようで、すっかり変わってしまった気がする」←正確ではありませんが、こういうニュアンスのコメントもありました。 ・1996年 五大路子さんのひとり舞台「横浜ローザ」初演。 関連情報 「横浜ローザ2005」:http://www.yokohamayumeza.com/perform/roza_2005.html 相鉄瓦版「夢見る街・横浜」にかけた夢 五大路子:http://www.sotetsu-group.co.jp/kawaraban/104/kaihoro.htm ・1998年 『LIFE―白い娼婦メリーさん』という仮題で、本作の撮影がスタート。 ルナ美容室閉店→別の場所で「和(なごみ)」を営業。 ・1999年 クリーニング店・白新舎閉店→跡地はラーメン屋に。 「(自分にも川崎で男娼をしていた過去があるので)メリーさんは他人とは思えなかった。メリーさんが自分の母親だったら何をしてあげられるだろう」(永登元次郎) 「元次郎さんとメリーさんはオーバーラップする。自分が撮ったものは無くなったり、いなくなったりするので気にしていた。今は、だから、そう思ったら、ちゃんと撮ることにしている」(森日出男) →森さんの呼びかけで、最後のお座敷芸者五木田京子さんを守る会発足。 ・2002年 横浜・赤レンガ倉庫が商業スペースとしてオープン。毎年終戦記念日に「横浜ローザ」を上演。 ・2003年4月 『LIFE―白い娼婦メリーさん』、赤レンガ倉庫大ホールにて特別試写。その後、追加撮影&編集を経て、現在の『ヨコハマメリー』へ。 ・2004年 永登元次郎さん 癌により逝去。関連サイト 「忘れないよ、元次郎さん」:http://spoon.cot.jp/ganjiro/index.html 広岡敬一さん逝去。 杉山義法さん(「横浜ローザ」作・演出)逝去。 ・2005年1月17日(84歳) ………… ・2006年4月15日、テアトル新宿にて『ヨコハマメリー』公開。 ・2006年5月 山崎洋子著『天使はブルースを歌う』(毎日新聞社)再刊。 ・2006年6月 森日出男写真集『PASS #2』がYOKOHAMA PASS ハマのメリーさん』の再編集版で壮神社から再刊。 関連記事 横浜経済新聞:http://www.hamakei.com/headline/1718/index.html −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆リンク集 ◎公式サイト:http://www.yokohamamary.com/yokohamamary.com/ ◎公式ブログ:http://blog.livedoor.jp/kumakuma_44623/ ・配給会社アルゴ・ピクチャーズのHP:http://www.argopictures.jp/news/index.html ・テアトル系劇場の公式サイトCINEMA BOX:http://www.cinemabox.com/schedule/shinjuku/ ・cinema topics online 作品紹介:http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6669 ◎cinema topics online 監督インタビュー:http://www.cinematopics.com/cinema/topics/topics.php?number=864 ◎MSN MainichiINTERACTIVE 竹橋シネコン:http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/cinema/cinecom/archive/news/2006/04/20060419org00m200005000c.html 〜監督インタビュー ◎cityWave.com横浜版:http://www.citywave.com/yokohama/gohiiki/060421/index.html 〜監督インタビューと監督おすすめ行きつけスポット情報があります。 ◎ヨコハマ経済新聞 監督シンタビュー:http://www.hamakei.com/special/108/index.html ○横浜主義 監督インタビュー:http://www.worksblog.jp/ism/blogs/248320.php ・@nifty forum 横浜・神奈川フォーラム:http://fhamakko.nifty.com/top/2006/05/post_bd36.html ○We Love Yokohama:http://www.weloveyokohama.com/blog/2006/04/post_111.html ○@映画生活:http://www.eigaseikatu.com/title/15137/ 〜一般の観客によるコメントが読めます。 ○港のメリーさん:http://www3.tokai.or.jp/haraq/merry.htm 〜新聞コラムに載ったメリーさん情報 ◎日本武徳院:http://www.butokuin.com/movie/ken-m04.html 〜「森日出男写真展&元次郎Live」記事あり。 ◎関西どっとこむ 監督インタビュー:http://www.kansai.com/cinema/interview/060518_interview3.html ◎夢を紡いで NEWS:http://with.cot.jp/kiji/shinbun.htm 〜五大路子さん関係の記事が集めてあります。 ○livedoor News 渚ようこ、話題の映画『ヨコハマメリー』の主題歌を歌う:http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1861225/detail ○山崎洋子さんのHP 冬桃宮:http://home9.highway.ne.jp/FUYUMOMO/index.html ◎ダンバラ照和さんのサイト内の記事「さよならメリーさん」:http://www.k2.dion.ne.jp/~dambala/top/merry_story.html 〜メリーさんに関する詳細なレポートがあります。 ○CineSmart 映画レビュー(稲田隆紀):http://www.so-net.ne.jp/movie/review/060411.html −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◆感想を少しだけ ・実際にメリーさんが何を考え、どういう風に生きてきたのかはわかりませんが、非常に興味をそそられますし、そしてメリーさんをやさしく見守った人がたくさんいたということに感動させられます。 ・何でもかんでも法律で規制する。規格外のものは排除する。見た目に美しくないものや見たくないものは隠したり、人目につかないところに移動させたりする(くさいものにフタ)。時代のそうした流れの中で、メリーさんがだんだん生きづらくなってきたのは当然と言えば当然で、メリーさんがいなくなったことは、人の気持ちにゆとりがなくなり、社会がどんどん不寛容になってきている証拠のようにも思えます。メリーさんを見守っていた美容院やクリーニング店が閉店したということも何かとても象徴的な出来事のように思えますね。 ・ユニークなキャラクターを題材にするというのは、ドキュメンタリー映画の常道の1つですが、対象となる人物に直接取材することなく映画化を進めるということは、核を欠いた仕上がりになる危険もあったはずで、最初からわかっていて、ああいうエンディングに持っていったのかどうかは、ちょっと監督に訊いてみたい気もします。 ・それにしてもドキュメンタリー映画に撮られるとお亡くなりになってしまうことのなんと多いことかと驚いてしまいますね。高田渡さんしかり、ラモーンズしかり、そして今現在上映中の音楽ドキュメンタリーのアレとか。映画がその人の魂を吸い取ってしまうのか、それともたまたまそういうタイミングで(自分の死期を感じて)映画の撮影をOKするということなのか。 ・普通の映画情報サイトでは、この映画については基本情報以外全くなくて、事前にどれだけ期待されていたのか、知れようというもの(話題作を追いかけるばかり、じっくり映画を観る人ってあまりいませんからねえ)ですが、ユニークなキャラクターをとらえたドキュメンタリー映画として、戦後横浜をメリーさんを通して切り取ってみせた映画として、特筆すべき映画になっていると思います。映画評論家の方がどのくらい観ているのかはわかりません(おそらくはそんなに観ていない)が、観ていればベストテンの10位前後くらいには評価されてしかるべき映画だと思います。 ・この映画を観ていて、1つの予感があったのですが、それは、遠からず、戦後横浜の集大成となるような物語が書かれる(もしくは映画化される)のではないか、ということです。薄っぺらな物語ではなくて、『血と骨』クラスの骨太の作品を期待したいのですが、現在それに相応しい書き手はいるでしょうか。メインの主人公の1人は、きっと1945年生まれで……。 ・この映画がここまでヒットしたのには、「めざましテレビ」で取り上げたからということもあったようです(「とくダネ!」でも取り上げたようですが)。アカデミー賞を獲るまで『クラッシュ』も観ていない人がやっているような番組ではありますが、たまにこんなこともあるので侮れませんね。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− なかなか頑張ったじゃない?と思ったら、人気ブログランキングにクリックをお願いします。 ↓ ↓ ↓ ↓ ![]() 100までね、100まで約束よ! |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|---|
【映画】ヨコハマメリー
“ハマのメリーさん” のことを知ったのは永瀬正敏主演の「濱マイク ...続きを見る |
芸術に恋して★Blog★ 2006/06/27 13:14 |
ヨコハマメリー
ドキュメンタリーの手法で、かつ展開の話術としても冴える映画。わたしは言われるほど、感動!!とか涙!!までいかなかった(これは寧ろ誉めている言葉のつもり、この作品に関しては)。 ...続きを見る |
しぇんて的風来坊ブログ 2006/06/27 22:37 |
No.615 ヨコハマメリー
2005年1月17日、郷里の老人ホームで84歳でなくなったヨコハマメリー。彼女は1996年11月、突然横浜から姿を消した。 歌舞伎役者のように顔を真っ白に塗り、貴婦人のような白いドレスで戦後35年間... ...続きを見る |
千点写行 2006/06/27 22:39 |
No204「ヨコハマメリー」中村高寛監督
〜変わっていくものと変わらざるもの〜 横浜の街で、戦後何十年も、娼婦として街頭に立ったメリーさん。 全身白塗りのおしろいをつけ、きれいなドレスを着て、立っている姿は、 多くの人の目に止まり、横浜に長く住んでいたら知らない人はないくらいだった。 中村監督も、中学生の頃、街でよくメリーさんを見かけた。 しかし、1995年の冬、メリーさんは、突然、姿を消す。 ...続きを見る |
パラパラ映画手帖 2006/06/28 01:18 |
ヨコハマメリー
昨夜、ヨコハマメリーを観て来ました。 新宿ではここだけ、しかも朝と夜の回しかないのは知っていたのですが、レイトショーなのに座席は八割方埋まっていました。 ...続きを見る |
あす☆バラ 2006/06/29 18:06 |
映画「ヨコハマメリー」
かつて、青江三奈が唄ったあの歌・・、♪あなた知ってる 港ヨコハマ 街の並木に 潮風吹けば 花散る夜を 惜しむよに 伊勢佐木あたりに 灯りがともる 恋と情けの ドゥドゥビ ドゥビドゥビドゥビドゥバー 灯がともる♪ ...続きを見る |
茸茶の想い ∞ 〜祇園精舎の鐘の声 諸行... 2006/07/02 20:48 |
ヨコハマメリー
多くの人から「メリーさん」と呼ばれていた一人の女性。かなり高齢でしたが、その人の仕事は娼婦。その人の目を引く姿は、一度見た者の印象に強く残り、彼女を巡る都市伝説が多く生まれました。 ...続きを見る |
日っ歩〜美味しいもの、映画、子育て...... 2006/07/02 23:53 |
重層構造秀作ドキュメンタリー
ヨコハマメリー 中村高寛 ★★★★☆ 数多くの取材VTRを素材に、多角的で、重層なる構成でまとめた本格ドキュメンタリー。 今なお都市伝説として横浜辺りの人々に語り継がれる「ハマのメリーさん」を取り上げ、彼女と交流のあった人々らのインタビューと多大な資料写真な.. ...続きを見る |
微動電信 2006/07/03 11:42 |
ヨコハマメリー
やっと時間と意欲のタイミングが合い、 ヨコハマメリーを観ることが出来た。 真っ白なお化粧、純白ドレス姿で横浜の街に 立ち続けた老婆がいた。 人はハマのメリーさんと呼ぶ。 かつて、将校相手の娼婦だった彼女 ...続きを見る |
August Moonlight 2006/07/03 11:45 |
ヨコハマメリー
COLEZO!青江三奈 アーティスト:青江三奈販売元:ビクターエンタテインメン ...続きを見る |
やっぱりゲイ術が好き? 2006/07/08 17:43 |
ヨコハマメリー
決して日野日出志のホラーアニメではない・・・ ...続きを見る |
ネタバレ映画館 2006/07/31 21:49 |
【劇場鑑賞76】ヨコハマメリー
かつて、一人の娼婦がいた ...続きを見る |
ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!... 2006/08/02 19:58 |
だって波打ち際 (伊勢佐木町ぶるーす)
「馬車道まつり」のチャリティイベントで、映画「ヨコハマメリー」の上映会にいってき ...続きを見る |
あからさまに、オカルト。 2006/11/12 19:02 |
ドキュメンタリー映画「ヨコハマメリー」を観た!
純白のドレスと白い化粧をして、横浜の街角に立つ老婆“ハマのメリーさん”。終戦直後から50年近く、背骨が曲がっても娼婦として生きてきた彼女の存在は、横浜で生まれ育った人ならば誰もが聞いたことのあるものだった。しかし、95年の冬にメリーさんは横浜から突然姿 ...続きを見る |
とんとん・にっき 2007/04/29 10:45 |
置き去りにした人形 「ヨコハマ・メリー」
「ヨコハマ・メリー」は、元外人専門の娼婦のホームレス、「メリーさん」をめぐってのドキュメンタリー映画。 この映画が話題になり始め、目撃談などがメディアに取り上げられるようになって、私は、ちょっと驚いた。 なんで驚いたか? それら目撃談は皆、一様に「衝撃を受け.. ...続きを見る |
CURIOUS MAMA の レ... 2007/06/03 08:36 |
ジュゴンのレッドリスト入り、『ヨコハマメリー』
ジュゴンが、環境省の『レッドリスト』に追加された。法的拘束力はないが、ジュゴンの生息域すなわち辺野古に基地建設を進めることへの反対根拠になる。(これまで延期されていたらしい。... ...続きを見る |
Sightsong 2007/08/04 07:31 |
mini review 07068「ヨコハマメリー」★★★★★★★★☆☆
カテゴリ ドキュメンタリー ...続きを見る |
サーカスな日々 2007/08/13 21:42 |
ヨコハマメリー
2005年 日本 2006年4月公開 評価:★★★★ 監督:中村高寛 企画・制作 ...続きを見る |
銀の森のゴブリン 2007/09/06 23:11 |
心揺さぶられる映画 ─「ヨコハマメリー」的に生きる─
『ヨコハマメリー』 中村高寛初監督作品。2005年/日本/カラー/92分 「... ...続きを見る |
専門家や海外ジャーナリストのブログネット... 2007/10/27 16:32 |
ヨコハマメリーを知ってるか
横浜に生まれ育っていたらメリーさんを 覚えているだろうか{/face_setsunai/} ヨコハマメリーその人である。 伊勢佐木や馬車道を白塗りの化粧で歩き、 その姿から死神を連想するものもいたようだ。 かくいう私も小学生か中学生のころに見に行った劇場の 入り口に小さな歩幅で歩くメリーさんをたびたび見たものだ。 ...続きを見る |
のんびりまったりおばばな毎日 2008/04/24 14:02 |
映画と同じロケーション その1
*映画「ヨコハマメリー」と同じ場所の写真その1 (左=画質が粗いもの=映画「ヨコハマメリー」より 右=私が撮ったもの) ...続きを見る |
メリーさんの故郷の写真 2008/04/24 19:53 |
■【映画】 『 ヨコハマメリー 』。私は私の道を行く。
ドキュメンタリー映画を久しぶりに手に取った。 DVDのジャケットにふっ、と惹かれ ...続きを見る |
そこに魂はあるのか? 2008/06/02 18:40 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
はじめまして。 |
A-KEN URL 2006/06/27 19:08 |
A-KENさま |
umikarahajimaru 2006/06/27 19:50 |
TBさせていただきました。 |
edaats URL 2006/06/27 22:43 |
こんにちわ。 |
パラリン URL 2006/06/28 01:26 |
edaatsさま |
umikarahajimaru 2006/06/28 02:04 |
パラリンさま |
umikarahajimaru 2006/06/28 02:13 |
どうもこんにちは。TBから訪問させていただきました谷間です。 |
谷間 2006/06/28 10:27 |
TBありがとうございます。 |
こつぶ 2006/06/28 12:57 |
トラックバック有り難うございました。 |
ゆかり&あきひろ 2006/06/28 21:45 |
谷間捏造さま |
umikarahajimaru 2006/06/29 05:44 |
こつぶ(コツブニッキ)さま |
umikarahajimaru 2006/06/29 05:53 |
ゆかり&あきひろさま |
umikarahajimaru 2006/06/29 06:07 |
TBありがとうございました。 |
35-lapis_lazuli URL 2006/06/29 18:08 |
35-lapis_lazuliさま |
umikarahajimaru 2006/06/29 18:46 |
TBありがとうございました。 |
haru 2006/06/29 21:02 |
TBしていただいたおかげで、こちらのブログにお邪魔しました。 |
Marysol URL 2006/06/29 23:00 |
TBありがとうございました。 |
PJ URL 2006/06/30 00:33 |
元次郎さんのCDどこで売ってるか知りませんか? |
闘いうどん 2006/06/30 10:04 |
TBありがとうございます。 |
邦画ブラボー URL 2006/06/30 17:39 |
TBありがとうございました。気が付くのが遅くごめんなさい。メリーさんの記事なかなか興味深く読ませていただきました。私もメリーさんのいない横浜を淋しい気持ちで歩いているひとりです。 |
lune URL 2006/06/30 20:51 |
TBありがとうございました。 |
dockndoll URL 2006/06/30 22:53 |
TBありがとうございます☆二回ほど観ました。一度目はメリーさんばかりを追い駆けてましたが、二度目はメリーさんと周囲のつながりがすごく深く見えてきました。全国で公開されることになったようで、とても嬉しく思います。 |
zin 2006/07/01 08:14 |
haruさま |
umikarahajimaru 2006/07/01 09:57 |
Marysolさま |
umikarahajimaru 2006/07/01 10:05 |
PJさま |
umikarahajimaru 2006/07/01 10:18 |
闘いうどんさま |
umikarahajimaru 2006/07/01 10:29 |
邦画ブラボーさま |
umikarahajimaru 2006/07/01 10:34 |
luneさま |
umikarahajimaru 2006/07/01 10:37 |
dockndollさま |
umikarahajimaru 2006/07/01 10:45 |
zinさま |
umikarahajimaru 2006/07/01 10:50 |
TBありがとうございました。 |
elco 2006/07/02 16:34 |
elcoさま |
umikarahajimaru 2006/07/02 19:39 |
TBありがとうございました。 |
はづき URL 2006/07/03 11:59 |
はづきさま |
umikarahajimaru 2006/07/04 04:17 |
奇跡の映画、ずっと残して欲しい映画です。 |
aki 2006/07/30 22:22 |
akiさま |
umikarahajimaru 2006/08/03 19:26 |
すばらしくまとまった記事で、リンク勝手に貼らせて使わせていただきました。 |
Rooibos 2006/09/14 05:33 |
はじめまして。 |
kemukemu URL 2006/10/07 19:41 |
kemukemuさま |
umikarahajimaru 2006/10/09 19:17 |
ちょっと告知させてください |
横濱夢語り URL 2006/10/27 19:22 |
本日やっと渋谷で見る事ができました。 |
gou 2007/01/23 01:23 |
gouさま、コメントありがとうございました。 |
umikarahajimaru 2007/01/23 22:17 |
「さよならメリーさん」をご紹介していただいたダンバラです。 |
ダンバラ URL 2007/02/21 11:22 |
×小学区 |
ダンバラ 2007/02/21 11:24 |
TBありがとう。 |
kimion20002000 URL 2007/08/16 02:55 |
kimion20002000 |
umikarahajimaru 2007/08/19 19:39 |
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