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zoom RSS どこかで見たような…… 映画『陽気なギャングが地球を回す』

<<   作成日時 : 2006/06/24 09:30   >>

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画像 「“映画の冒頭で登場した拳銃は必ず発砲される”というルールは……」。

 原作(伊坂幸太郎著『陽気なギャングが地球を回す』)は読んでいません。
 話題になった同じ著者の『重力ピエロ』を読んで、気取りばかりが鼻について、この本のどこがそんなに面白いのかさっぱりわからない、と思って、この方の作品はとりあえず読まなくていい、ということにしてしまったからですね。
 それでもこの作品を観たのは、キャストが豪華だったのと、少なからず賞賛の声を聞いていたから。

 で、作品の感想はどうだったかということもありますが、それはひとまずおいておくとして、気になったのは、冒頭に挙げた台詞です。
これは、映画『陽気なギャングが地球を回す』の中で、大沢たかお演じる主人公のモノローグにあります。原作は、映画の話ではないので、原作の中にこの台詞があるとは思えない (でも、ひょっとしたらあるんでしょうか?) ので、映画版のオリジナルだと思うのですが、どうなのでしょうか。この映画の中には、そのほかに“映画の終わり方のパターン性”などについての言及もあるのですが……。

 で、何が気になるかと言うと、これが当ブログで、“チャート式私家版映文法”として挙げたものの1つでもあるから、なんですね〜。
これを私のオリジナルだと主張するつもりはないんですが、映画『陽気なギャングが地球を回す』を観ていて、あれ〜と思ったわけです。

 元々、“もっと映画に近づくためのささやかな試み”として書き始めた当ブログは、“チャート式私家版映文法”、もしくは“ある視点”(映画におけるパターン性について書いています)で書いてるようなことを書きたくて始めたんですが、頑張って書いてもあまりにもアクセスやリアクションが少ないので、中途で挫折してしまっていたのですね。で、ブログは、何らかの形で新作映画にからめるような、現在のような記事に変わってきているわけです。

 とりあえず、当ブログで書いた“チャート式私家版映文法”(最初の3つ)を挙げておくと――
 1.映画の中で予言された主人公の運命は必ずその通りになる(予言の自己成就の法則)。
 2.映画の中で秘密や嘘が提示されると、それは物語が終わるまでに明かされることになる(嘘は明かされるの法則)。
 3.日常世界で、さりげなく見せられる銃は、のちに使われて、悲劇を起こす(銃は使われるの法則)。

 “チャート式私家版映文法”は、あと、10コくらいはあるし、まだ書きたいとは思ってるんですが……。

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 ちなみに、この映画の脚本家は、長谷川隆、前田哲(監督)、丑尾健太郎という3人。

 ◎長谷川隆
・香港パラダイス(1990)[脚本]
・マグニチュード 明日への架け橋(1997) [脚本]
真夜中まで(1999) [脚本]
GTO(1999) [脚本]
大阪プロレス飯店(2003) [脚本]
ガキンチョ★ROCK(2003)[脚本]

 ◎前田哲
・ごろつき2(1993)[助監督]
・月はどっちに出ている(1993)[助監督]
・唐獅子 姐御(1994)[助監督]
・トイレの花子さん(1995)[助監督]
・That’sカンニング! 史上最大の作戦?(1996)[助監督]
・ポッキー坂恋物語 かわいいひと(1998)[監督]
・学校の怪談G(1998)[監督/脚本](V)
・ゼニ学 悪女の決算篇(1999)[監督](V)
・ゼニ学 禁断の錬金術篇(1999)[監督](V)
・GLOW 僕らはここに…。(2000)[監督]
sWinG maN スイングマン(2000)[監督/脚本]
パコダテ人(2001)[監督]
ガキンチョ★ROCK(2003)[監督/原案]
棒たおし!(2003)[監督]
パローレ(2004)[監督]

 ◎丑尾健太郎
 『陽気なギャングが地球を回す』がはじめて脚本に参加した商業作品のようです。これ以前のキャリアは不明。

 ・これらのフィルモグラフィーと『陽気なギャングが地球を回す』との関連性は特に考えられません。あえて言うなら、コンゲーム的な要素が『That’sカンニング! 史上最大の作戦?』と関係ないこともないのかもしれません。

 ・前田哲監督自身は、“企画もの”が多い監督ということになるでしょうか。『That’sカンニング! 史上最大の作戦?』は安室奈美恵と山口達也の主演映画で、『パローレ』はくりぃむしちゅーの主演映画。監督デビュー作は『ポッキー坂恋物語』ですし……。
 『陽気なギャングが地球を回す』は製作発表から公開までがけっこう短かったような印象もありますから、ひょっとすると、前田監督は、スケジュールが厳しいキャストを使って、それなりの作品に仕上げる“早撮りの名手”なのかもしれません。

 ・『sWinG maN スイングマン』は木下ほうかの初主演映画であり、そんなつながりもあって、彼が『陽気なギャングが地球を回す』にも出演しているのでしょう。

 ・この3人の脚本家が関わった過去の作品の中で、他の映画やジャンル映画への目くばせが感じられる映画は、和田誠監督・脚本の『真夜中まで』くらいでしょうか。

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 この映画を観ていて、もう1つ気になったのは、「ゾウを冷蔵庫に入れるための3つの条件は?」と「キリンを冷蔵庫に入れるための4つの条件は?」という2つのクイズです。
 けっこう有名なクイズのはずなのに、今更、何か気の利いたことを言ってるように描かれていて、それもどうなのかなあと私なんかは思ってしまったんですが……。オリジナルでもないし、恥ずかしくないのかなあ、とか。

 オリジナルは「頭の体操」だったような気がしましたが、ネット上で調べ切ることはできませんでした。
 その代わりに、見つけたのが、keicho883さんのブログ「君の帰りを待たないために」「わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる」さんのブログ(2006年4月26日の記事)でした。
 そうか、あのクイズには、ゾウ編とキリン編のほかにも続きがあったんですね。「君の帰りを待たないために」のコメント欄には答えが寄せられていますが、間違ってます(笑)し、管理人もあえて正解を書き記していません。答えは……「ハゲワロスな文章・コピペ貼って」のどこかにあります。

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 何かこの映画についてケチをつけてしまったみたいですが、映画作家の映画じゃないし、キャストが楽しんでるみたいなのは感じられるので、まあ、これはこれでいいんじゃないでしょうか。クライム・コメディーとして、過度の期待を持たなければ、それなりに楽しめます。この記事を書くためにちょっと調べもしたし、それなりに興味深い結果も得られたので、私はよかったですね。
 そもそも豪華なキャストのわりには映画会社もさほど期待しているわけじゃないことは、公開規模からも伺えますしね〜。

 追記:私の2006年マイ・ベスト『ルート225』の中村義洋監督の次回作も伊坂幸太郎作品で、『アヒルと鴨のコインロッカー』なんだそうです。読むべきか、読まざるべきか。気にはなりますねえ。

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タイトル (本文) ブログ名/日時
陽気なギャングが地球を回す
陽気なギャングが地球を回す 伊坂 幸太郎 祥伝社 2006-02 ...続きを見る
にわうたぶろぐ
2006/06/26 20:18
映画「陽気なギャングが地球を回す」鑑賞。恋愛要素イラネ。
はーい、予告通り映画「陽気なギャングが地球を回す」観てきました。 これでひとまず原作、漫画、続編小説、映画と一通り体験済みって感じですか。公式ガイドブックは読む気ないんだけど。 映画「陽気なギャングが地球を回す」公式ガイドブック ひとまずこのブログ内の関.... ...続きを見る
空飛ぶさかな文芸部
2006/06/26 22:23
陽気なギャングが地球を回す
結論、楽しかったからこれはこれで良しとしよう{/hakushu/} ...続きを見る
キラリ☆一番星
2006/06/27 09:48
映画:陽気なギャングが地球を回す 試写会
陽気なギャングが地球を回す 試写会@厚生年金会館 ...続きを見る
駒吉の日記
2006/06/27 12:06
「陽気なギャングが地球を回す」の惜しいとこはどこだ?
まずは、おわびを。 5月16日の投稿中になにやらおかしなことになって エントリが消えてしまいました。 したがってこれは書き直しになってまして、もともと トラバいただいた方のとこへ出ている文章と若干異なりますので すいません・・・ まずは公式サイトへ。→コチラ.. ...続きを見る
ペパーミントの魔術師
2006/06/28 13:46
「陽気なギャングが地球を回す」
ライト・コメディ感覚のクライム・サスペンスとはまた難しい題材を選んだもの。 今どき銀行強盗しても、あまり実入りは良くないだろうなあ、と思ってしまう。政府の政策一つで銀行がどれくらい儲けたか思うと、たかが数千万と何兆と金額の桁が5つも違うのだから。 かといってバーチャルな世界の取引で儲けたところを描いたところで、ちっとも見ていてそれこそロマンがないわけで。じゃあ、何がロマンかというと、これが難しい。一番難しいのではないか。 ...続きを見る
prisoner's BLOG
2006/07/02 14:57
「陽気なギャングが地球を回す」の惜しいとこはどこだ?
まずは、おわびを。 5月16日の投稿中になにやらおかしなことになって エントリが消えてしまいました。 したがってこれは書き直しになってまして、もともと トラバいただいた方のとこへ出ている文章と若干異なりますので すいません・・・ まずは公式サイトへ。→コチラ.. ...続きを見る
ペパーミントの魔術師
2006/10/08 13:35
陽気なギャングが地球を回す−(映画:2007年96本目)−
監督:前田哲 出演:大沢たかお、鈴木京香、松田翔太、佐藤浩市、大倉孝二、加藤ローサ ...続きを見る
デコ親父はいつも減量中
2007/09/06 00:41

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解答のせときました。ご参考までに★
けぇちょ
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2006/07/02 12:04

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